――VTuber業界のプロデューサーの仕事とは？
クリエイターと企業、クリエイターとタレント、タレントと視聴者、それぞれの間にある「溝」を埋めていくところにある。それはビジネスと表現の「溝」であることもあるし、見せたいモノと見たいモノの「溝」であることもある。そこをつなげるのがプロデューサーの仕事です。

――VTuber業界を目指す高校生に応援メッセージ！
「好きなことを仕事にすると、いつか嫌いになってしまう」なんて言葉をよく聞くけど、今のところ僕は大丈夫。大切なのはバランス感覚。当然ビジネスではあるから、「好き勝手」はできないです。だけど、「好き勝手」もそんなに楽しいものじゃないから、自分の「好き」で、「誰かを笑顔に」する。そんないい塩梅の「楽しい」を、これからも一緒にめざしましょう！

業界そのものを成長させる覚悟が大切

――バーチャルアーティスト業界とは？
カバー曲を歌ってMVを作り、YouTubeやニコニコ動画で公開するバーチャルアーティスト。業界としてはまだ小規模ですが、一つの文化としてジャンルを定着させるためにも、「オリジナル曲が評価される環境」と「ビジネスモデルの確立」が必要でしょう。価値を持った、魅力的なオリジナルコンテンツが一定量供給されつづけるジャンルに成長させ、“新時代のアーティスト・タレント”を確立する。そうすることで今よりも市場は広がり、さまざまな可能性が生まれると考えています。

――今後、業界で求められる人材について
まっさらな業界だからこそ、自分がジャンルを牽引していくという「覚悟」を持った人が必要です。そして、バーチャルアーティストにしか提供できない価値を生みだせる、もしくは生みだす努力ができる人です。

――業界をめざす高校生にメッセージを
新しいエンターテイメントが生まれる瞬間に立ち会える機会はそう多くありません。だからこそ、チャレンジしがいのある仕事だと思うので、一緒に頑張りましょう