ゲームが好きな人にとって、世界で活躍するプロゲーマーは憧れの存在です。活躍の場はとても広くて高収入、そして何よりもカッコいいですよね。

ゲーム市場がこれだけ大きくなると、一流のゲームプレイヤーが登場するのは当然の流れで、それがe-sportsという新しいジャンルとなって確立しました。今や、「ゲームが大好き」という気持ちがあるすべての人にe-sportsの世界でトップに立てるチャンスがある時代です。さらに、成長を続けるこのe-sports業界には「ゲームが大好き」という気持ちを仕事にできる職業がどんどん誕生しています。

今回はe-sports業界の基礎知識と、e-sports業界のプロとはどんな人たちで、どうすればプロになれるのかを解説します。

ますます盛り上がるe-sportsの世界

ゲーム雑誌「ファミ通」が発表した日本のe-sports市場規模は、2018年の48億円と比べて2021年の時点で86億円となり、この時点で2倍近くに成長。さらに2024年には188億円と4倍近くにまで成長すると予測されています。他にこれだけ急成長している業界を探すのは難しいこの時代に、e-sportsの成長はとどまるところを知りません。

出典：2020年国内eスポーツ市場規模は昨年対比109％の66.8億円。『VALORANT』の登場や『R6S』など人気タイトルのオンライン大会開催で市場拡大（ファミ通.com）

なぜ、こんなにもe-sportsが盛り上がっているのでしょうか？その理由は簡単です。世界中で開発されるゲームの中から大ヒット作がどんどん生まれ、そのゲームの人口が増えると「技を競う人」や「それを見て楽しむ人」が増えるからです。プロゲーマーが世界レベルで技を競い合っている一方でそれを観戦するファンが大勢います。しかもゲームの場合は動画配信サイトに大量のゲーム実況動画が投稿され、ゲーム実況のファンも膨大な数になります。
野球が好きな人の中もプレイするのが好きな人と観戦するのが好きな人がいますが、それと全く同じです。しかもe-sports業界にはこの2種類だけでなく、その他にも関連するプロの人たちがいます。

こんなに広いe-sportsの関連業界

e-sportsのプロというとプロゲーマーが真っ先に思い浮かぶと思いますが、実はe-sports業界にはそれ以外にもたくさんの職業があります。その中から、代表的な職業を3つピックアップしました。

①プロゲーマー

言うまでもなく、e-sports業界の主役といってもいいほど目立つ存在です。「ゲームが大好き」から始まって腕を磨き、腕前を競い合う大会で結果を残せば、プロのゲーマーになる道が開かれます。かつてはゲームが上手であることが仕事になるとはあまり意識されませんでしたが、今やゲーム市場が巨大になり、ゲームの腕前で世界的な「選手」になることができる時代です。
大会での成績が優秀なゲーマーにはスポンサーがつくので、こうして「ゲームが大好き」だった人がプロゲーマーとなり、世界的なアスリートに上り詰めていきます。

②e-sportsイベントスタッフ

e-sportsの大会やイベントなどは、プロゲーマーだけで開催できるわけではありません。そこにはe-sportsを熟知したイベントスタッフというプロがいます。多くのスポンサーがついて大きなお金が動くe-sportsの世界では大会運営のノウハウがとても重要になっており、e-sportsの大会やイベントを開催できるプロは関連業界から引っ張りだこです。

③ストリーマー

ストリーマーとは、ゲーム実況などを配信するプロのことです。ゲームが好きな方の中でYoutubeなどのゲーム実況動画を視聴したことがある方は多いと思います。こうした動画を制作しているのがプロのストリーマーで、個人でゲーム実況動画を配信しているYoutuberが大きな収入を得ていることを知っている方も多いでしょう。ゲームのプレイを「伝える」ことも今や重要な職業となっています。

e-sports業界のプロになるには？

e-sports業界でプロになるのに最も必要なのは、ゲームに関する技術と知識です。プロゲーマーであれば世界レベルで戦える技術が必要になるでしょうし、それ以外の関連職業でもゲームの腕前はある程度必要です。それに加えてe-sports業界についての知識、ゲーム実況を目指す人であれば動画編集や配信の技術が必要になるでしょう。
どの職業を選ぶかによって必要なスキルは細かく分類されますが、これらに共通していえるのは高いITリテラシー（ITの知識やそれを使いこなす技術）が必要であることです。
また、ゲーム業界には国境がないので、世界的な大会では英語が用いられています。プロゲーマーの多くが国際的に活躍している業界だけに、英会話力があると活躍の場が大きく広がります。

専門学校はプロになる最短ルート

先ほど紹介したさまざまな知識や技術は、どれも新しいものがほとんどです。強いていえば英会話は既存の学校でも教えてくれますが、e-sports業界に特化した知識や技術を網羅していくには、e-sportsの専門学科がある学校を選ぶのが最短ルートです。
それぞれの時代に必要な専門の知識を学ぶためにあるのが、専門学校です。しかもe-sportsは学歴や肩書ではなく「e-sportsの技術と知識」で勝負する世界です。その世界で即戦力となって世界に向けて大きく羽ばたくには、講師自身がプロゲーマーであること、e-sportsのプロであることなど、「本物」から学ぶのが一番です。
大阪アニメ・声優＆eスポーツ専門学校には、e-sportsの専門学科があります。「e-sportsプロゲーマーコース」、そして「ゲームストリーマーコース」です。どのコースも、先ほど紹介したe-sports業界の3大職業といってもいいほどメジャーな職種に直結していることが分かると思います。
そしてこれらのコースはいずれも、ゲームの世界でプロになりたい―そんなあなたの夢を夢で終わらせず、「なりたい自分」になるためのものです。